レトロ看板

オロナミンC・オロナイン軟膏編

 

オロナミンCドリンク
オロナミンC 崑ちゃん

第1弾

(「黄金バット」のイラスト入り)

大村崑さんの「オロナミンC」の看板は、大きく分けると3種類あります。似たような看板ですが、よく見ると少し違います。

崑ちゃんの着ている服が違います。
第1弾&第3弾=黄色。
第2弾=白。
第1弾と第3弾の服は、色は同じですが、違う服のようです。

顔の表情が違います。
第1弾=顔にたくさんのしわを寄せて、大笑い。
第2弾=顔のしわが減り、微笑んでいる。
第3弾=顔のしわは無くなり、少し横を向き、少し緊張したような表情。

右下に書かれている社名が違います。
第1弾=大塚化学。
第2弾&第3弾=大塚グループ・大塚製薬。
第2弾は、「大塚製薬」のみ書かれているものや、「大塚グループ・大塚化学」と書かれているものもあります。

右手に持っているオロナミンCのキャップが違います。
キャップが付いていないオロナミンC
第1弾
キャップ無し
王冠のオロナミンC
第2弾
王冠
スクリューキャップのオロナミンC
第3弾
スクリューキャップ
昭和40年に発売されてから昭和46年頃までは、オロナミンCのキャップは王冠でしたが、昭和46年の10月からスクリューキャップになりました。(昭和61年より、マキシキャップに変更。)

これらの看板の左側に、「元気ハツラツ!」、または「おいしいですよ!」と書かれていますが、これは、作成時期の違いではなく、表と裏の違いです。これらの看板は、壁に垂直に付けられているタイプで、壁に向かって左側の面に「元気ハツラツ!」、同じく右側の面に「おいしいですよ!」と書かれています。どちらが表でどちらが裏なのかは、定かではありません。

第1弾、第2弾の看板には、左下にイラストが載せられた物もあります。

右の写真は、第2弾で「巨人の星」のイラスト入りです。

オロナミンC 崑ちゃん&巨人の星
右の写真は、第2弾で「アタックNo.1」のイラスト入りです。

イラストは、「黄金バット」「巨人の星」「アタックNo.1」「天才バカボン」「ミラーマン」があったそうです。

オロナミンC 崑ちゃん&アタックNo.1

他に、「ハイアース」「アース渦巻」のような楕円形の看板や、崑ちゃんが載っていない、文字だけの看板もあるそうです。

オロナミンC 崑ちゃん

第2弾

オロナミンC 崑ちゃん

第3弾

ところで、みなさんは、商品名「オロナミンC」の由来を知っていますか?本にも書かれていたので、知っておられる方も多いかもしれませんが、知らない方も多いと思うので、説明します。オロナミンCが発売された時、既にヒット商品となっていた大塚の薬品がありました。言わずと知れている外傷治療薬「オロナイン軟膏」です。同じ大塚のヒット商品にあやかり、「オロナイン」の「オロナ」を取り、ビタミンCの「ミンC」をつけて、「オロナミンC」に決まったそうです。
では、↓で、オロナイン軟膏の看板も紹介します。

 

オロナイン軟膏

オロナイン軟膏、浪花千栄子

この看板は、1960年代前半(昭和30年代後半)に作られたと聞いています。水原弘さんの「ハイアース」や由美かおるさんの「アース渦巻」の看板よりも古い物です。

この女性は、浪花千栄子さんと言います。1907年生まれの大阪出身の女優さんです。ブルーリボン女優助演賞、NHK放送文化賞を受賞するなど大活躍しましたが、1973年に亡くなられました。浪花千栄子さんの本名は、「南口キクノ」(なんこう・きくの)という名でした。「軟膏、効くの?」と言っているようですね。まさに、オロナイン軟膏のCMに出演するためにつけられたような名前です。その本名がきっかけでオロナイン軟膏のCMに出演したのかどうかは、定かではありません。

「オロナイン軟膏」は、その後「オロナインH軟膏」に変わりましたが、「オロナインH軟膏」の看板でも、←の浪花千栄子さんの写真と同じ物が使われたと聞いています。

オロナイン軟膏

これもオロナイン軟膏の看板ですが、↑の看板とは違って、人物の写真は載っておらず、「オロナイン」の文字が中央でクロスしている、おもしろいデザインです。

いつ作られたものなのかは不明です。

オロナイン軟膏 特約店 この看板も、人物の写真は載っておらず、文字だけの看板です。

↑のふたつの看板は、商店以外の場所でも見られたかもしれませんが、この看板は、オロナイン軟膏を取り扱っている店にのみかけられていたと考えられます。

これも、いつ作られたものなのかは不明です。

 


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