ライダー1号、誕生の経緯

 

悪の秘密結社・ショッカーは、世界中の人間を改造し、意のままに動かし、世界を征服しようとしていた。ショッカー科学グループの一員として強制労働させられていた緑川博士は、自分の教え子である本郷猛をショッカーに推薦した。

青年科学者・本郷猛は、オートレーサーとしても抜群の腕を持っており、スポーツ万能で、知能指数も高く、まさに、ショッカーが探し求めていた人間だった。

トレーナー・立花藤兵衛と共にトレーニングをしていた猛の前に、謎のオートバイの集団が現れた。猛は、それをうまくかわしたが、その集団を尾行し、怪人・蜘蛛男の吐く蜘蛛の糸に包まれ、意識を失ってしまった。気が付いた時は、ショッカーのアジトで、科学者たちに囲まれており、「お前は改造人間になった」と告げられた。猛の脳改造が始まろうとしていた。しかし、その時、アジトの発電室が破壊され、科学者がそれを調べに行っている隙に、猛の前に現れたのは緑川博士だった。博士は、アジトの天井に脱出口があることを猛に教え、猛は博士を連れて、アジトから脱走した。蜘蛛男は2人のあとを追ったが、仮面ライダーとなった猛に阻まれ、一度退散する。だが、戸浦埠頭50号倉庫に2人が潜伏していることを知り、猛が目を離した隙に、博士を蜘蛛の糸で襲う。猛は、蜘蛛の糸から必死に博士を救おうとしたが、蜘蛛男の毒針を胸に受けた博士は、体が溶けて死んでしまった。しかも、博士が死ぬ直前に駆けつけた娘・ルリ子は、猛が父を殺したと誤解していた。猛は、ショッカーの撲滅と人類の平和のために戦う決意を固めたのだった。


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