涙の、番組終了

 

昭和54年の1月に、学校で友人から変な噂を聞きました。「おはよう!こどもショー」が3月で打ち切りになると言うのです。当時、「『おはよう!こどもショー』は永遠に続くだろう」と信じていたぼくは、その友人の話は信用せず、「またこいつ、変な冗談ばかり言っているな」と思っていました。ところが、2月の中旬に別の友人からも、同じような話を聞かされました。その友人は、「3月の始めに打ち切られる」と言っていました。それ以来、ぼくは、とても不安になり、勉強も手につきませんでした。3月1日(木曜日)の夜、布団に入った時、ぼくは、神様に祈りました。「『おはよう!こどもショー』、絶対に終わらないように」「明日の朝、新聞を見た時、『おはよう!こどもショー(終)』と書いてないように」と。その日の夜は、なかなか寝付けませんでした。翌朝(3月2日・金曜日)、起床すると、まず新聞を開き、テレビ欄を見ると、祈りもむなしく、「おはよう!こどもショー(終) 想い出の14年名場面集」と書いてありました。ぼくは、悲しくて悲しくて、たまりませんでした。その頃は、ビデオも持っていなかったので、最終回の映像を保存することもできませんでした。途中まで見て学校へ行きましたが、その日は、学校でも全く元気がありませんでした。友人は、「『おはよう!こどもショー』が終わったくらいで、そんなに悲しむなよ」と言いましたが、ぼくにとっては、何をする元気もなくなるほど、悲しかったのです。同じ考えを持った人を集めて、「『おはよう!こどもショー』を復活させてほしい」というデモをやりたいと考えました。そして、そのあとに「ズームイン朝」という番組が始まりましたが、「『おはよう!こどもショー』のあとに始まった番組なんて、絶対に見たくない」と思いました。

その後も1年ほどは、一部の地域では「おはよう!こどもショー」を、土曜日のみ(?)放送していたようでした。ぼくの住んでいる所では、放送されておらず、とても残念でした。

「おはよう!こどもショー」が完全にテレビから姿を消して、もう30年が過ぎましたが、今でも「おはよう!こどもショー」と聞くと、胸がわくわくし、当時の映像等が目に浮かんできます。この番組のことは、決して忘れることはないでしょう。


「おはよう!こどもショーのページ」表紙へ戻る