おはよう!こどもショーでの想い出

 

「おはよう!こどもショー」で特に印象に残っている4つの出来事を詳しく紹介します。

 

絵が紹介される
視聴者から送られた絵を紹介する「おたよりショー」のコーナーを見ていて、「ぼくも、出してみたいなあ」と思っていたのですが、送り先が分からず、なかなか送れませんでした。ある日、番組で送り先を言っていたので、直ちにメモしました。そして、広告の紙の裏に絵を描いて郵送しましたが、なかなか紹介されなかったので、ボツになったのかと思っていました。ところが、昭和50年12月20日の朝、「おたよりショー」が始まり、掲示板が映されましたが、どこかで見たことのある絵が掲示されていました。ぼくは、「もしや」と思い、ドキドキしながら見ていたら、2番目に、「次は、岡山県倉敷市の、うちだゆうじ君、10歳のお友達で〜す」と紹介されました。一緒に見ていた母も姉も、びっくりしていました。まみちゃん、サンダーおじさん、ナメタくん、クレクレタコラなど、いろいろなキャラクターを描いていたので、紹介する時間が長くなりました。ぼくの絵がテレビ(しかも全国放送)に長い時間映され、嬉しくてたまりませんでした。その日、学校に行く途中、数人に声をかけられました。過去に一度しか話したことのない上級生にも「ちょっと名札見せて」と言われ、ぼくが見せると、「やっぱりそうだ。今朝、『おはよう!こどもショー』で紹介されていたな」と言われました。学校に着くと、教室の前で二人の女の子が待ち構えていて、ぼくの顔を見たとたん、「今朝紹介されてたの、あんたの絵でしょ。上手だったよ」と言ってくれました。教室に入ると、またまた数人に言われました。そして、ドッジボールをしようと校庭に出ると、そこでも数人に言われました。廊下などでよそのクラスの友人に逢っても、そのことを言われたし、中には、休憩時間にわざわざぼくの教室まで来て、そのことを言った友人もいました。その日に限らず、しばらくの間、多くの人に言われました。番組を見てなかった人にそのことを話すと、誰もがびっくりしていました。ぼくにとって、決して忘れられない、いい想い出です。

プレゼントが当たる
昭和53年の夏、「おはよう!こどもショー」でふたつのプレゼントが企画されました。ひとつは、番組のマスコットだった「チャウ」という犬の毛で、もうひとつは、番組のオリジナルTシャツでした。ぼくは、両方に1枚ずつ葉書を送りました。同年の8月14日、当選者が発表されました。まず、チャウの毛の当選者の葉書がテレビに映されましたが、その中にぼくの葉書がありました。ぼくが大喜びしていると、続いてTシャツの当選者の葉書が映されました。なんと、そっちにもぼくの葉書がありました。プレゼントがダブル当選したのです。その数日後、チャウの毛が届きました。犬の匂いが微かに残っていました。「今度は、Tシャツが届く番だ」と待っていましたが、Tシャツはなかなか届きません。届かなかった原因は、スタッフの方が住所を書き間違えたからなのですが、そのお蔭で、もうひとつの想い出ができました。

手紙が紹介される
当選発表から2ヵ月が経ってもTシャツが届かなかったので、ぼくは、番組に抗議の手紙を書きました。そしたら、昭和53年10月24日、「ミニワイドジャーナル」のコーナーで、つボイノリオさんがその手紙を読んでくれました。そして、届かなかった原因を話してくれて、間違った住所の書かれた封筒がテレビに映されました。つボイさんも、しものひろみさんも、とても済まなそうに何度も謝罪してくれました。その頃は中学生だったので、番組を見ていた友人も少なく、絵が紹介された時ほど、みんなに言われませんでした。でも、友人にこのことを話すと、やはり、みんなびっくりしていました。それから一週間も経たないうちに、Tシャツが送られてきました。Tシャツは2枚入っており、遅くなったお詫びの印か、クネクネ人形も同封してありました。そして、当時、番組で紹介された人に送られていた、日本テレビ特製のボールペン(赤と黒の2本セット)も同封されており、手紙も添えてありました。ぼくは、喜んでみんなに見せびらかしました。もうTシャツを着るシーズンではありませんでしたが、そのTシャツを着て、その上にカーディガンを着て(もちろん、前のボタンはとめずに)歩いていました。当時近所に居た子供たちは、それを見ると、「あっ、『おはよう!こどもショー』のTシャツだ」と驚いていました。そのTシャツ、今でも家にありますが、サイズが小さいので、もう着れません。

ファンレターの返事が届く
ぼくは、いつしか、「ミニワイドジャーナル」でアシスタントをしていたしものひろみさんに憧れるようになりました。昭和54年になり、彼女への想いは益々高まり、ファンレターを書いてみました。「テレビで紹介しなくていいけど、返事をください」と書き添えて送ると、数日後、返事の葉書が来ました。ぼくは嬉しかったので、もう一度手紙を書き、今度は、返信用の封筒(切手も貼って)&便箋も同封して送りました。なかなか返事が来ませんでしたが、3週間くらい経ったある日、返事が届きました。「おはよう!こどもショー」特製の名刺が同封されていました。その手紙が届いてから4日後、「おはよう!こどもショー」は長い歴史にピリオドを打ちました。ぼくは、しものひろみさんの連絡先が分からず、しばらくは諦めていましたが、彼女はその後、ある参考書のCMに出演していたので、その参考書の出版社に問い合わせてみて、連絡先を知ることができました。そして、彼女に年賀状を送ってみると、再び返事の葉書が来ました。番組終了後も手紙が届いたことを、とても喜んでくれているような文面でした。歌手としてデビューするということも書いてありました。その後も何度か手紙を送りましたが、ほとんど返事は来ませんでした。

「おはよう!こどもショーのページ」表紙へ戻る