西武に心が傾いた時

 

阪神タイガース・熱狂的ファンのぼくですが、実は、一度だけ西武ファンに変わろうかと考えたことがあります。それは、昭和53年のオフ、田淵選手の西武移籍が決まった時です。ぼくは、阪神を初めて知った頃から田淵選手に憧れていましたが、その田淵選手が西武に移籍することが決まり、ぼくの心は西武に大きく傾きました。阪神ファンをやめて西武ファンに変わろうかと、真面目に考えました。しかし、今まで阪神を応援してきたぼくには、阪神を簡単に裏切ることはできませんでした。西武の球団旗が本に載っているのを見て、「この球団旗、なかなかいいなあ」と思いながら、阪神の球団旗に視線を移動させると、「やっぱり、ぼくは阪神が好きだ。阪神は裏切れない」と考え直していました。でも、田淵選手の居る西武も応援したく、本当に悩みました。悩みに悩んだ末、結論を出しました。

@ 今までどおり、阪神ファンとして、阪神を一生懸命応援する。
A 西武はパ・リーグなので、阪神とは対戦しないのだから、パ・リーグは西武を応援する。
B 選手は、今までどおり田淵選手を応援する。
C もし、日本シリーズで、阪神と西武が対戦する場合は、もとから好きだった阪神を応援するが、田淵選手に打順が回った時は、いい結果を祈って田淵選手を応援する。

以上の結論を出しましたが、やはり、西武には今一馴染めず、阪神の方を一生懸命応援していました。昭和60年、阪神と西武が日本シリーズで対戦した時は、既に田淵選手も引退した後だったので、もちろん、心置きなく阪神を応援しました。


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